
さば缶に含まれる脂質のDHA━━「学力の向上を助ける」「子どもに積極的に与えたい」などよく聞きますが、実際どんな効果があり、私たちの体の中でどんな働きをしてくれているのでしょう?
脳の働きの活性化
DHAは、脳を構成する神経細胞(ニューロン)の情報伝達する部分にあるシナプスを、深く、柔らかくする作用があります。DHAが十分ある=シナプスが柔らかい状態だと、情報伝達がスムーズに行われるので、読解力や書き取り能力が向上すると言われています。オックスフォード大学による研究では、健康な小学生に1日600mgのDHAを摂取した場合としなかった場合で読解力を比較したところ、0.8ヶ月摂取した場合で20%、1.9ヶ月摂取した場合で50%、学力・読解力が向上したと報告されています。
集中力の向上
DHAの十分な摂取は、集中力の向上にもつながります。脳の情報伝達がスムーズに行われているときは、集中力が向上することができます。逆に、DHAが不足して脳の情報伝達がうまくいかない状態だと、集中力が上がらず、集中力の低下につながります。集中力は、勉強だけでなく、運動やスポーツなどの部活動にも生かされるので、成長期には非常に重要になります。
視力の発達を助ける
目の網膜・神経にも、DHAはたくさん存在しています。目の神経、細胞膜にDHAが多く含まれると、脳と同じように情報伝達がスムーズに行われるようになるので、目に映ったものを素早く正確に脳に伝えることができ、視力の向上を助けることになります。DHA摂取量が多い子どもは視力が良いという研究結果も発表されています。
このようにDHAは学力の向上を助け、脳の働きをサポートしてくれます。これからの時期は、受験生にとっても非常に大切な時期に入ります。健康維持はもちろんの事、学力の向上にも、サバ缶を活用してみてはいかがでしょうか?