缶詰の“訳あり”ってなに?

木のブロックに書かれた「REASON」の文字

食品を扱う事業者にとって、品質規格や商品の形・大小などの企画管理は重要な課題です。特に日本では、例えば野菜や果物だと、味や安全性には全く問題が無いにも関わらず「大きさが規格に達していないから」や「表面に少し傷が入っているから」といった理由で、市場には出回らない商品が一定数あると言われています。食べ物の安全性の確保という観点から言えば、規格管理は厳し過ぎるくらいの方が、消費者としては安心です。ただ一方で、安全性には問題ないのに、形や大きさ、外包装の印刷のスレなどにより一般の流通から除外される商品は、勿体ないと言えばその通り…なので、そうした規格に満たないものを集めて通常価格より安く売り出す「訳あり商品」というものが、存在しているのです。

では、缶詰の世界では、どういった訳あり商品があるのでしょうか?ここでは、当店がこれまでに扱ってきた訳あり商品と、それを扱った理由について、ご説明致します。

缶の凹み・汚れ・外箱の破損

缶詰商品の中には、「缶に若干の凹みがある」「缶の表面の一部分に(主に印刷時に発生する)印刷文字のスレ、不鮮明がある」という理由で、訳あり商品とされる物があります。あるいは、例えば24缶入りのケース(外箱)に輸送時のぶつかり合いなどによって生じた外箱の破損があると、それはもう正規の24缶セット商品としては売り出せなくなります。中身(1つ1つの缶)には何の問題がないにも関わらず…です。このように、そのままの状態では流通・販売する事が出来ないような商品を集め、きちんと梱包し直して『詰め合わせセット』として再構築する事があります。

賞味期限が1年未満

缶詰は、備蓄用として活躍する商品でもあります。そのため、賞味期限が「年単位」。なので、逆に賞味期限が1年未満となると、通常の商品としては販売されにくくなってしまいます。もっとも、食品で賞味期限まで1年近くもあるとなれば、市場に出回っていても全く問題ないように思えますが、そこは備蓄という特殊事情を抱えている缶詰ならではの“訳”と言えそうです。そうした場合に、『普段使いとして食べたい方向けセット』として再構築して販売する事があります。賞味期限のおおよその目安は、6ヶ月〜1年未満です(缶底に記載されていますので、商品が到着したら必ずご確認下さい)。

いかがでしょうか。これが、缶詰業界の訳あり商品の実態です。繰り返しになりますが、“普段使い”として食べるには申し分なく、当然ながら味や賞味期限に関しても、全く問題ございません。ちなみに、当店の訳あり商品の中身は、主にさば水煮缶です(実際に何が入っているのかは、箱を開けてからのお楽しみ♪)。

訳あり商品は、SDGsでも謳われている「フードロス対策」の観点から生まれました。「缶が凹んでいても中身に問題無ければ気にならない」「備蓄するのではなく今すぐ食べたい」という方にとっては、お得に買えて、更に箱を開ける楽しみまでついてくる…まさに「人と地球にやさしいさば缶」と言える商品です。

日本橋缶詰屋の“さば缶”シリーズ

日本で水揚げされた新鮮なさばは、タイの信頼出来る協力工場で、美味しい缶詰となります。日本橋缶詰屋では、一つ一つ手作業で丁寧に作った、身も想いもしっかり詰まった“さば缶”を、ご家庭の食卓へお届け致します。

  • 水煮シリーズ

    さば水煮缶の商品写真
  • 味噌煮シリーズ

    さば味噌煮の商品写真
  • 金華さばシリーズ

    金華さば水煮の商品写真

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